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【TMFEカメラ導入事例】解体業界の現場DXを切り拓く——三同建設様が挑む遠隔重機操作の最前線

作成者: JFE商事エレクトロニクス|Jun 1, 2026 7:58:14 AM

 

大阪・関西万博跡地の解体工事で、国内初となるコクピット遠隔操縦システムを実用化し、当社取り扱いのTMFE社製産業用DXカメラウェアラブルカメラ「LINKEYS」を活用いただいた三同建設株式会社様。

安全性の向上、人手不足の解消、労働環境の改善という三つの課題に同時に挑む同社の取り組みを、現場の最前線に立つご担当者様のインタビューを通じてお届けします。


三同建設様HP>

 

 

目次

 

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1. 現場DX推進の背景——国内初 解体業界での遠隔操縦システム実用化

 

**Jエレ**
まず、三同建設様が取り組まれている現場DXについて教えてください。

**伊藤さま**
弊社ではこれまで、解体業界で人手中心だった現場作業に最新のデジタル技術を融合させた「現場DX」を推進しています。特に大阪・関西万博の跡地解体工事において、コクピットの遠隔操縦システムを活用し、本社から無人で重機を正確に操作するという事例を国内で初めて実用化しました。
これにより、現場環境や作業状況をモニターで確認しながら、現場に出向かずとも安全かつ効率的に作業を進めることが可能になっています。


2. 遠隔重機がもたらす3つのメリット

 

**Jエレ**
遠隔操作システムを導入することで、具体的にどのようなメリットがありますか?

**伊藤さま**
大きく3つあります。

1つ目は「安全性の向上」です。
解体工事は新築工事と異なり、工事が進むほど建物が不安定になっていきます。
危険な状況や不安定な建物の近くでの作業を無人で行うことで、従来より安全性を大幅に向上させることができます。

2つ目は「人手不足の解消」です。
建設・解体業界全体で慢性的な人手不足が続く中、離れた場所からでも複数台の重機を操作できるポテンシャルが今まさに期待されています。

3つ目は「労働環境の改善」です。
天候や体力負荷に左右されず、幅広い人材が重機オペレーターとして活躍できる可能性があると考えています。


3. 映像・通信品質が命綱——遅延が招く重大事故のリスク

**Jエレ**
遠隔操作において、特に重要視されている技術的な要件はありますか?

**福永さま**
映像のリアルタイム性が最も重要です。本社から操縦している際、現場の映像をリアルタイムで映し出してもらわないと作業になりません。
たとえば重機で旋回しているときや、廃材をトラックに積み込んでいるときに、電波が悪くてラグが生じると、レバーを操作しているのに映像が止まったまま、実際には重機が動いているという状態になります。

その結果、接触事故が起きたり、解体中に掴んではいけない箇所を押してしまったりして、建物がよからぬ方向に倒れるような大事故につながりかねません。
映像というのは、遠隔操作において最も重要なものだと思っています。



4. 実車との違いや解体作業特有のカメラアングルの課題

**Jエレ**
カメラの設置や映像の見え方について、実車との違いや解体現場ならではの課題はありましたか?

**福永さま**
土木作業の場合は正面・下部・サイドの映像が基本ですが、解体作業の場合は正面より上を向いて作業することが多いため、カメラの見る位置が土木とはまた異なります。そこが解体特有の難しさですね。

また、実際に重機に乗るときと比べると、映像だけでは遠近感がつかみにくい部分があります。
画質はいいのですが、実際に乗るのとは違う感覚があるところが、正直怖いところでもあります。

 
 


5. 本社から操る重機——習熟への道と操作感覚のリアル

**Jエレ**
現在の操作習熟度と、実際に操作してみての感覚を教えてください。

**福永さま**
まだ30時間程度の経験ですが、目標は実機に乗るのを10割とすると、積み込みや解体作業で7割程度まで習熟度を上げていきたいと考えています。
映像とレバーだけで操作できるので、現場の危険な場所に直接行かなくても、本社に出勤して重機の練習ができるのは大きなメリットです。

一方で、実際に重機に乗るときと比べると、映像だけでは遠近感がつかみにくい部分があります。
画質はいいのですが、実機とは違う感覚があるところが、正直まだ怖いところでもあります。
慣れと経験を積み重ねながら、着実に習熟度を高めていくことが今の課題です。

 


6. 遠隔操作が変える人材育成と、事故ゼロへの挑戦

**Jエレ**
人材育成や安全面での可能性についてはいかがでしょうか?

**福永さま**
遠隔操作の大きな利点の一つが、教育のしやすさです。
実機の重機では旋回範囲に人を入れられないため、一度重機を止めて降りて説明し、また動かすという手順が必要です。しかし遠隔操作なら、オペレーターの真横で「あそこ、ここ」と細かい指示を出しながらリアルタイムで教えることができます。
天候や体力負荷に左右されないため、女性を含む幅広い人材がオペレーターとして活躍できる可能性も広がっています。

また、本社の1つのキャビンで設定を切り替えれば複数の現場を操作できるようになります。
これが人手不足解消の最大の切り札になると考えています。
そして何より、過去には壁を倒す際に重機ごと潰れるという悲惨な事故もありました。
遠隔操作であればオペレーターが現場にいない為、そういった事故で人が亡くなることはなくなります。

 


7. 採用頂いた固定カメラ・ウェアラブルカメラの活用効果

**Jエレ**
TMFE社製産業用DXカメラウェアラブルカメラ「LINKEYES」の活用についてはいかがでしょうか?

**伊藤さま**
固定カメラによる俯瞰映像は、重機周りの安全確認や位置把握、作業全体の把握において非常に優れていると感じています。低遅延であることが特に重要です。またウェアラブルカメラ「LINKEYES」は現場作業員の目線で随時移動しながら映像を送ることができるため、さらなる効果が期待できると考えています。



8. カメラ選定の決め手——「低遅延」がすべて

※採用いただいたTMFEの固定カメラの運用の様子


**Jエレ**

今回のカメラ選定の経緯を教えてください。

**伊藤さま**
他社製品もいくつか試しましたが、映像の遅延が5〜10秒あったり、画質が非常に粗かったりと、実用に耐えられないものが多くありました。
今回のTMFE社製のカメラをテストさせていただいた中で、「高画質・低遅延」という点に非常に驚きまして、決め手になりました。

**Jエレ**
今回のTMFEカメラの選定の経緯と当社についてお聞かせください。

**伊藤さま**
「低遅延」で検索したらすぐに出てきたので、ありがとうございます(笑)。
今回はかなりタイトなスケジュールの中で調整していただき、本当に助かりました。

 


9. 今後の展開——3者共同でAI活用も視野に

**Jエレ**
最後に、今後の展望をお聞かせください。

**伊藤さま**
現在はまだ実証実験中で、遠隔重機でどこまでの解体作業ができるかを検証している段階です。
まずは遠隔重機のすべての機能を把握することを優先し、次のステップとしてAIをどのように活用できるかは今後検討していきます。

今回は遠隔重機と俯瞰カメラが別々のシステムになってしまいましたが、今後はさまざまなメーカーさんや関係者と3者共同で取り組みを進めていけたらと考えています。
解体業界のDXはまだ始まったばかりです。引き続きよろしくお願いします。

 


まとめ

三同建設が取り組む遠隔重機操作は、単なる技術導入にとどまらず、解体業界が長年抱えてきた「安全」「人手不足」「労働環境」という三つの課題を同時に解決する可能性を秘めた取り組みです。

低遅延・高画質である、TMFEのカメラの採用により、映像品質という最大のボトルネックを克服。
今後はAI活用や複数現場の同時操作など、さらなる進化が期待されます。