ネットワークカメラを導入するなら考えたいセキュリティ対策!安心安全なVPNとは?

概要

ネットワークカメラを家庭や職場で使われている方も多いかと思います。家庭では留守番中のペットの様子を映像で確認したり、職場では地方の工場の様子を本社から確認して操業に用いたりしている例もあるでしょう。

いつでもどこでも映像を見られる便利さはありますが、その映像を見られるのはあなただけでしょうか。本記事ではネットワークカメラが持つ安全性の問題と、セキュリティ対策も万全なVPNという方式について分かりやすく解説します。

目次

便利なネットワークカメラに潜む危険

本題に入る前に、ネットワークカメラで映像を見る仕組みについて簡単におさらいしましょう。ネットワークカメラはネットワーク経由で映像を伝送して見たり保存したりできます。映像の保存先はオンプレミスサーバやカメラ本体に挿入されたSDカードなどの記録媒体、またはクラウドサーバなどです。

映像の保存場所がオンプレミスサーバや、カメラ本体に挿入された記録媒体であり、映像を見るためにインターネットを使っていなければ、セキュリティの問題は発生しないかもしれません(そのネットワークに対してのセキュリティはここでは一旦置いておきます)。 

 

しかし、クラウドサーバに映像を保存して、インターネット(モバイル利用も含む)経由で映像を見る仕組みのネットワークカメラは、言い換えれば誰でも映像を見ることができてしまいます。 

「いやいや、ログインIDとパスワードがあるから大丈夫!」という方もいるでしょう。しかし本当に大丈夫でしょうか。オンラインでのカード利用もログインIDとパスワードがありますが、第三者が不正利用するケースも起きています。あるいは、会社を辞めた人が以前のログインIDやパスワードを覚えているかもしれません。 

映像というのはただの数字の羅列であるデータと異なり、見れば一発で状況がわかる「非常に便利なもの」ですが、逆に流出した場合、他人に状況をわかりやすく伝えてしまう「非常に危険なもの」でもあります。あなたの家の映像を、第三者が知らないうちに覗いているという状況はできれば考えたくないでしょう。会社の秘密の操業状況がライバル会社に筒抜けという状況も起こるかもしれません。 

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セキュリティを万全にする対策とは

もちろん、ネットワークカメラを提供する会社ではこういったことが起こらないように、さまざまな対策を講じています。

その中で当社が考える最も安全、安心な方法は、VPNVirtual Private Network・仮想専用線)を利用した接続方式です。VPNは映像伝送時に送信側、受信側で「カプセル化」と呼ばれる処理を行うことで、第三者には見えない仮想的なトンネルを形成して通信する(トンネリング)仕組みです。

 

通信時には正規の利用者であることを確認する認証を行ったり、万一トンネルに侵入された場合に備えて通信内容を暗号化したりして通信の安全性を高めています。つまり、さまざまな通信が行われているインターネットなどの公衆回線内に、仮想の専用線を作り、安全に情報をやり取りできる方式なのです。この「VPNを用いたネットワークカメラ」を利用すれば、外部に映像が流出するような事態を未然に防止できます。 

VPNのデメリットは軽減できる?

そんな安全安心な「VPNを用いたネットワークカメラ」ですが、デメリットもあります。それは、誰でも簡単に映像を見ることができなくなる、という点です。自由に見られなくしているのですから当然なのですが、これをデメリットと感じる方も少なくありません。また、映像を見る端末にソフトをインストールしてVPNの機能を構築する必要があり、この点が会社のOA用パソコンだと難しいという面もあります。 

しかし、関連記事にもある通り映像というのは非常にデータ量が大きいものです。そのままの容量で会社のOAネットワークに流したら通常の業務用の通信を圧迫し、仕事が滞ってしまうのは容易に想像ができます。1台だけではなく、複数台で同じことをしたらなおさらです。そのため、映像を見る端末は通常のOA用とは分けて、ネットワーク回線も別にして使用すれば上記のデメリットも軽減できます。

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まとめ

ネットワークカメラのセキュリティ対策として、VPN(仮想専用線)の利用が推奨されます。VPNは、通信時にデータを暗号化し、仮想トンネルを通じて安全に映像を送受信する仕組みです。これにより、不正アクセスを防ぎ、映像の安全性を確保します。ただし、VPNの導入には専門的な設定が必要であり、自由に映像を閲覧できなくなる可能性があります。

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